中国のストリートシーンは現代性と中国らしさを組み合わせた国産ブランド達の国潮(guo chao)ムーブメントの真っ最中。
カンブリア爆発のように発生した、多数のオリジナルブランド達がしのぎを削り、エンタメや音楽などの文化と組み合わせた新しい流行が日々生まれています。
HuaStreet編集チームがピックアップしたいストリートブランドだけでも500以上もあり、まさに国産ブランド時代といえます。
HuaStreetでは、中国ストリートファッションの歴史を3つのフェイズにわけて、わかりやすくご紹介!第3弾は2018年〜2021年の国潮期。
- (2000年〜2010年)欧米ブランド流行後に生まれた香港ストリートブランド
- (2010年〜2018年)中国本土のインターネット普及とオリジナルブランド黎明期
- (2018年〜2021年)品質とデザインの進化。2018年にLI-NINGが火をつけた国潮ムーブメント
中国のストリートファッションの歴史は、進化がとても興味深く、今後の展開が楽しみです。
いずれ日本でも中国ブランドが人気になることを予感させてくれます。
品質とデザインの進化。LI-NINGが火をつけた国潮ムーブメント
ECショップのインフラ整備や、膨大な製造拠点の集積によって、2010年以降の中国製品はクオリティがぐんぐん上がっていきました。
そしてついには独自性のあるデザインや、中国の歴史性をデザインへ昇華する時代が到来します。
経済発展とともに、中間層の消費が増大した中国では、国産ストリートブランドを購入し、日々のコーデで取り入れ、SNSを通じて若者の間で流行が生まれる土壌も整っています。
そんな中で、現在まで続く国潮ムーブメントに火がつくターニングポイントになった出来事が、トップスポーツブランド「李寧」が2018年ニューヨーク、パリファッションウィークで発表したコレクション。
中国の歴史と現代性をミックスさせる斬新なスタイルが話題を引き起こしました。
特にインパクトがあったのが、品質の良いスポーティなアイテムに描かれた「中国李寧」のボックスロゴを用いたコレクション。
歴史と現代性を融合させる精神性や宣言として、用いられました。
発表とともに中国国内でのSNS上では「国産の時代が来た!(国潮来了!)」と大人気に。
欧米の主要メディアも「中国産の商品がデザイン性にたどりついた象徴的な出来事」として、「中国李寧」のボックスロゴの発表を取り上げるようになりました。
「李寧」は中国でナイキ、アディダスに続く第3位のスポーツブランド。
オリンピック体操選手で国民的スターの李寧(Li Ning)の姓名をブランドとして、1990年からスポーツシューズやウェアを製造しています。
李寧の毎回コレクションは、テーマがしっかり打ち出し、アイテムごとに深いストーリーやデザイン性を宿すように作られているのが面白く、デザインの背景を紐解いていくのが楽しいです。
2020年頃から「李寧」は、「国産品の光」と呼ばれるようになり、10代、20代の若者に愛用される頻度が増えていきました。
10代、20代の若者が国産ストリートファッションに年間消費する金額は、2018年以降、1年ごとに160%に拡大している統計データも発表され、中国全土で国産のストリートファッションムーブメントが大規模に進行していることがわかります。
特に2000年以降に生まれたZ世代は、海外のブランドよりも国内のブランドに関心を持つ傾向があります。
コロナの影響があり、各国で国産商品を購入する機会が増えている昨今、さらに国潮ムーブメントはインターネット上の多数のオリジナルブランドによって進化を続けています。
2020年代の現在、多数のブランドがこの国潮ムーブメントに対する自分たちなりの回答をデザインとして提案する時代に突入しています。
代表的なブランドとしてはWASSUP、BEASTER、LINING、そしてHuaStreetで取り扱いをしているFLOAT、NOCAO、DAKYAMなどの新興ブランドです。
「国潮」の定義はかなり広く、伝統的な中国文化を表現する際に、グラフィティやプリントなどの非常にストリート的な要素を使用しています。
ストリートファッションという大きなコンセプトの下で、いかに独創的かつ型破りに伝統的な中国文化と融合させるかは、ファッションデザイナーの間で、深く議論する価値のあるトピックになっています。
日々しのぎを削り、新しいデザインを生み出すファッションデザイナー達の共通見解としては「真に中国らしいストリートブランドにたどり着く過程であり、今後もストリートのシーンは進化をつづけていくだろう」と言われています。
日々進化とリニューアルを続ける中国のストリートファッションシーンから今後も目が離せません。HuaStreetでは、新興国潮ブランドの商品を取り扱っております。
一緒に日本のストリートシーンにも、中国ストリートブランドを取り入れて楽しみましょう!
今回は中国ストリートファッションについて、国潮ムーブメントが始まるまでの歴史の流れをご紹介しましたが、今後、どんなデザインが国潮的なの?をテーマにした記事もご紹介する予定です。お楽しみに!
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[…] (2018年〜2021年)品質とデザインの進化。2018年にLI-NINGが火をつけた国潮ム… […]
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